北海道
リーディングDXスクール事業 オープンセミナーの実施について
北海道教育委員会では、リーディングDXスクール事業指定校の取組を道内の学校や市町村教育委員会へ普及し、学校での取組を推進するため、今年度、2回のオープンセミナーを実施しました。
第1回(6/24)のセミナーでは、事業指定校にICTを活用した校務DX等の取組を発表していただくとともに、今年度から事業指定校となった町の教育長様から、GIGAスクール構想の実現に向けた思いや今後のビジョンについて講話していただきました。
第2回(10/1)のセミナーでは、事業指定校にICTを活用した授業改善の取組を発表していただくとともに、文部科学省学校DX戦略アドバイザーの新保 元康 様をファシリテータに迎え、事業指定校の管理職及び担当者と「組織的な取組の推進」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
セミナーの様子については北海道教育委員会が発行する通信(GIGAワールド通信)で道内の学校に紹介する等、普及を進めています。
管内の高等学校との協働による ICT を活用した授業事例の創出
リーディングDXスクール事業指定校である北海道帯広柏葉高等学校では、12月18日に開催する「令和6年度リーディングDXスクール事業 成果報告会」での公開授業(国語・地理歴史・理科・外国語・芸術)に向けた授業案の検討を進めています。
本取組の特徴としては、帯広柏葉高校の教員と地域の高校の教員とで「授業事例創出チーム」を編成し、協議を重ねながら授業案を作成した点にあり、このような取組によって、事業に係る実践内容の地域への普及を図っています。
成果報告会後、作成した授業案等を本ページに掲載しますので、ぜひご覧ください。
第1回十勝ICTサミットの開催について
リーディングDX事業指定校である北海道帯広柏葉高等学校では、令和4年度から地域の小・中学校、高校が参加しICT活用を推進する「十勝ICT授業推進プロジェクト」を立ち上げ、活動を進めています。
本プロジェクトでは、各学校で先進的な取組を推進する教員を推進委員として選出し、日常的に情報交換を行うとともに、年2回、推進委員が企画・運営を行う「十勝ICTサミット」を開催しています。
今回は、10月11日に開催された第1回十勝ICTサミットの様子を紹介します。
①講演(講師:平井 聡一郎 氏(学校DX戦略アドバイザー))
人生100年時代への突入や一つの仕事(企業)に従事する時代ではなくなるなど、先行き不透明な時代における、学校や教職員の今後の在り方などに
ついて、様々なご示唆をいただきました。
②パネルディスカッション
小・中・高校の推進委員、管理職や行政職員がパネリストとなり、校務DX等について自校の取組状況について紹介するとともに、会のテーマである
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が図られた授業について意見を述べ合いました。
生成AIを使うにあたって(事前学習単元案の作成)
生成AIパイロット校である北海道帯広柏葉高等学校では、生徒が生成AIを授業で活用するにあたり、生成 AI の利用に関する暫定的なガイドラインに基づいて、生徒へ事前学習を行うために、授業の単元案及び指導案を作成しました。
単元は4時間で構成しており、生成AIの概要やメリット・デメリット等の説明を生徒が受けて自身の考えを整理し、実際に生成AIを使用しながらプロンプトの工夫やファクトチェックの方法を学びます。その上で、生成AIを活用する学習場面を設定し、グループでロールプレイを実施して、生成AIとの望ましい関係性について省察します。
最後の1時間は、ガイダンス後に授業等で生成AIを実際に利用した後に実施も可能であるなど、汎用性を持たせました。現在、帯広柏葉高等学校では、生成AIを活用した授業を展開しているほか、12月18日(水)には当該校を会場に、生成AIを活用する授業の公開を予定しております(詳細は公開授業・公開学習会予定ををご参照ください)。
学校×ICT ~GIGAスクール構想ってなんだろう~
リーディングDX事業指定校である北海道帯広柏葉高等学校の放送局員生徒が、GIGAスクール構想とは何か、生徒はどのように感じているのかなど、実際に1人1台端末を使っている自分たちだからこそ表現ができるのではと、生徒・教員・外部へ取材を行い、主体的に制作した作品である。
紙を見返す方が、後々パソコンを開いて見返すよりも楽など、決してICTの活用の良い場面だけをフューチャーするのではなく、まだまだ課題があるということもリアルに描いている。
また、教員や教育委員会へのインタビューを通して紙・口頭とICT活用のバランスに課題があるのではという課題を設定し、ホームルームや授業中などの場面毎にどのように課題を解決すればよいかを検討し、プレゼンテーションを行うとともに、文部科学省学校DX戦略アドバイザーの平井聡一郎氏にもコメントをいただいた。