鳥取市立桜ヶ丘中学校
【校務DX】職員会で提案する資料の稟議をスプレッドシート上で管理
本校では、10月の職員会より職員会で提案する資料の稟議をスプレッドシート上で行うようにしました。
以前は、職員会の1週間前までに教務主任に提案資料を提出し、一括して稟議を回していました。承認者が確認・修正した後、資料は担当者に戻され、修正を経て職員会で提案されていました。この従来の方法では、提案資料が全て揃うまで待つ必要があったり、承認者の不在により稟議が滞ったりするため、職員会直前に資料が担当者に戻されることが度々発生していました。
スプレッドシートで管理することで、承認者は資料を自分のタイミングで確認・修正し、稟議を進めることができるようになりました。また、教務主任が一括して稟議を回す必要がなくなり、職員会の1週間前までであれば、各担当者が自身のタイミングで稟議を開始できるようになりました。稟議のスプレッドシートや職員会資料は校務ポータルサイトからアクセスできるようにしているため、いつでもどこでも閲覧・編集することができます。
校務ポータルサイトがあるからこそ、このような柔軟な運用が可能となりました。改めて、校務DXを推進する本校において、校務ポータルサイトは不可欠なツールとなっています。
【校務DX】『全職員体制』と『自動採点』でテスト採点の負担軽減
鳥取市では全小・中学校及び義務教育学校に採点システムが導入されています。それまで何時間もかけて行っていた採点が、採点システム導入により1時間程度で完了できるようになりました。本校では、さらなる採点負担の軽減を目指し、定期テストや実力テストなど全てのテスト採点を学年や教科を問わず、空き時間を活用して全職員で行っています。
誰でも採点可能な問題や選択問題(Aiによって自動採点されている)の誤採点の確認を全職員で行い、記述問題などは各教科で採点することで、さらに効率良い採点となり、採点が20分程度で終わることもあります。
採点システムは多くの自治体で導入されていますが、全職員体制で採点を行うことで、さらなる業務負担の軽減を図ることができます。そして、生み出された時間を生徒との交流、教材研究等、自分の時間に充てることが可能となります。些細なことですが、「これは特定の担当教員がすべき仕事」という考えを払拭し、全職員で協力する体制を構築することで、多くの業務負担を軽減できることを実感しました。
【中3探究】総合的な学習の時間における探究的な学び 鳥取市の課題解決の本発表
本校は今年度より『さくらタイム(総合的な学習の時間)』において、汎用的なソフトウエアを活用したプロジェクト型の探究学習に全校で取り組んでいます。
3年生は『さくらはる課's』と題し、6月から10月にかけて探究学習を実施しました。「生かす」をテーマに4つのプロジェクトを設定し、鳥取市を誰にとっても居心地の良いまちにするためにどのような課題があり、その課題をどのように解決していくのか考え、実行していくことに取り組みました。10月10日(木)には、協力していただいた皆様をお招きして報告発表会を開催し、約4ヵ月間にわたるプロジェクトを締めくくりました。
この探究学習を通じて、多くの方々にご協力いただき、様々な視点からご助言やご指摘をいただきました。生徒にとっても教員にとっても大変貴重な経験となりました。生徒が制作した動画等は、ご協力いただいた施設で活用していただき、生徒たちは自分たちで作り上げたものが受け入れられた達成感を味わうこともできました。
【中2探究】総合的な学習の時間における探究的な学び 地域の課題解決の本発表
本校は今年度より『さくらタイム(総合的な学習の時間)』において、汎用的なソフトウエアを活用したプロジェクト型の探究学習を全校で取り組んでいます。
2年生は『さくらプロデュース』と題し、4月から10月にかけて探究学習を実施しました。「つくる」をテーマに4つのプロジェクトを設定し、社会課題の解決に向けた商品開発に取り組みました。10月23日(水)には、協力していただいた皆様や保護者をお招きして成果発表会を開催し、約6ヵ月間にわたるプロジェクトを締めくくりました。
この探究学習を通じて、多くの方々にご支援いただき、商品開発の過程や試行錯誤を重ねる中での気づきなど、普段の学校生活では得難い貴重な経験を積むことができました。また、アイディアを形にすることの難しさや、適切な課題設定の重要性についても学ぶことができました。
本プロジェクトの成果は2025年大阪・関西万博での発表を予定しており、この経験を各教科の学習に活かしながら、来年度の集大成に向けて準備を進めていきます。
【校務DX】高校体験入学の情報を生徒・保護者・教員にGoogleサイトで共有
鳥取県では、多くの高等学校が夏休みに高校体験入学を行っています。夏休み前に各高等学校から実施要項や申込、当日の流れなどが届くため、今まではその都度、生徒や保護者に文書や申込書を配布していました。今年度から各高校体験がGoogleフォームで申込となり、中学校を通さず各家庭で申込ができるようになりました。本校ではGoogleサイトを活用して実施要項などの情報を一元管理し、それを生徒も保護者も教員も閲覧して把握する形を試みました。
生徒にはクラスルームを通じて、保護者にはサイトにつながるQRコードが載った文書を通じて、教員には校務のポータルサイトを通じてGoogleサイトを共有しました。実際に運用してみると、文書の印刷や配布の手間、伝達忘れがなくなり業務が軽減できたこと、すべての人がいつでもどこからでも情報を確認でき効率的に共有できたことが非常に良かったです。各高等学校のホームページにも繋げているため、台風等で中止かどうかの判断も高等学校のホームページを見て各家庭で確認できます。
追加の連絡等のイレギュラーにも対応できたり、来年度以降もこのGoogleサイトを活用できたりするため、業務の負担が軽減できました。
【中1探究】総合的な学習の時間における探究的な学び 校区の企業の課題解決の本発表
本校は今年度より『さくらタイム(総合的な学習の時間)』の中で、汎用的なソフトウエアを使いながらプロジェクト型の探究学習を全校で取り組んでいます。
1年生は『さくら企業クエスト』という名のもと、6月から9月にかけて探究学習を行いました。9月19日(木)に関わっていただいた4つの企業の方々や保護者をお迎えして本発表を行い、約3ヵ月間にわたるプロジェクトに幕を閉じました。生徒も教員も「こうだろうか、ああだろうか」と試行錯誤しながら、本発表まで歩み続けました。
この探究学習を通して、「自分たちが進んでいる道はこれで合っているのか?」「この道はとても険しいぞ…」という時もありましたが、生徒が主体的・協働的に取り組み、新たな一面を見ることができました。この学習のツールとしてタブレットは、大変有効でした。
この経験を、これからの各教科の学習に活かし、来年度の新たなプロジェクトに向けて準備を進めていきます。10月には2・3年生の本発表が行われます。
【校務DX】Googleフォームと校務ポータルサイトを活用した来校予定者データベースの作成
本校では、今年度より校務ポータルサイトを本格的に運用し、業務の効率化・端末の活用促進に向けて日々取り組んでいます。その中で多くの職員から好評なものが『来客予定者データベース』です。来客情報が分かるようにするためにどうしたら良いか鳥取県教育委員会の田中靖浩ICT教育指導員に相談したところ、このデータベースを提案していただきました。
本来であれば、来客情報を知った時点で管理職・事務室にそれぞれ伝える必要がありますが、管理職・事務室が電話中や応接中、会議中、出張中等で不在の場合、管理職・事務室が在室している時間に改めて伝達する必要があります。そのため、伝達が遅れたり、忘れてしまったりして情報が伝わらない可能性もあります。この来客予定者データベースは1度入力するだけで、管理職・事務室にも共有でき、口頭伝達を省くことができます。校務ポータルサイトにこのデータベースを埋め込んでいるため、それぞれの職員のタイミングで入力・確認でき、伝達漏れなどの防止につながっています。
些細なことですが、そのちょっとした改善の積み重ねが職員の業務効率化やしなくて良い失敗の予防につながるため、これからも校務DXを少しずつ推進していきます。
2024年10月17日(木)に本校を会場として、実際に校務ポータルサイトを作成する研修会を行います。校務ポータルサイトに興味がある方のお申込みをお待ちしております。
【校務DX】生成Ai(ChatGPT)を活用した職員会議事録の作成
本校では、9月の職員会において生成Aiを活用して職員会議事録を作成しました。
Googleドキュメントで職員会中の発言を音声入力し、それをもとにChatGPTで議事録を作成しました。マイクが音声を上手く拾えず入力できていない部分があったものの、大枠を捉えることができる議事録が生成されました。生成された議事録は誤字が1カ所、その他若干の表現の修正などあり、生成した後に一度確認する必要はありますが、今まで職員が手書きで議事録を書いていたことを考えると、負担感なく議事録を作成することができました。音声入力された発言録と職員会資料と併せて、会議録として校務ポータルサイトに保管しており、いつでも閲覧できる状態としています。
生成Aiは議事録だけでなく、様々な所で活躍でき、校務DXがより一層推進される可能性を実感した職員会でした。